J-GP3クラスの3戦目は茨城県筑波サーキットでの開催。
SUGOでの不可抗力な接触転倒により、第1·2·3腰椎横突起を骨折。2週間の入院生活を送り、退院後5日間の日常生活からの挑戦となる筑波大会。
関東を代表する筑波サーキットは僅か2キロのショートコースである。
バンクの付いた180度以上曲がり込む独特なタイトコーナーが多く、バックストレートから高速で回り込む最終コーナーと筑波の攻略は難しい。徳留にとって、幾度も表彰台経験のある相性の良いサーキットであるが、ハードブレーキしながらの旋回そしてフル加速の連続と、病み上がりの身体にとってはと休む間もなく忙しいレイアウト。
レースウィークは金曜日午後からの走行。タイトなポジションのマシンにどれだけ乗ることが出来るのか?というところからのスタート。
一本目の走行。走りに固さを見せながらも走れることが確認出来ると、2本目には大幅にタイムアップ。身体の動きとマシンとの調和も取れ始め、土曜日にはまずまずの15番手タイムで2日間の走行を終える。今大会は日曜日に予選と決勝を行うワンデーでの開催。終始天気に恵まれた筑波サーキット。梅雨の晴れ間の30度を超える暑さである。
8時50分から30分間で行われる公式予選。
徳留は予選開始早々にタイムを上げ、5周目に1分00秒6をマークしこの時点でリーダーボード4番手に位置する。
一旦ピットインし、マシンの確認とセットアップの小変更を行う。徐々に周りのライダーもタイムを上げていく為、次第に順位は落ちていく。再コースイン後、他のライダーとの位置取りやタイミングが合わず、なかなかタイムアタックが出来ないでいる。迎えたラストの周には区間ベストを更新するも、何度かミスもあり1分00秒6とベストとほぼ同タイム。結果13番手で終了となった。
午後の決勝レースの時間帯には気温も上がる。序盤の混乱に巻き込まれないためにも、特にスタート直後のポジション取りが重要となりそうだ。
気温は31度、路面温度も50度を超え6月としては暑いコンディションとなっている。
徳留は5列目13番手グリッドからまずまずのスタートを切る。1コーナーへのアプローチで11番手あたりに上がるも、第一ヘアピンでは前を塞がれ14位に落とし、一周目のコントロールラインを通過。4周目1コーナーで小田喜、最終コーナーで山本をパスし12位。8周目の1コーナーで森をパスし11位に挽回すると更に前のグループを追う。その後数周のうちに9位上江洲、松島との間隔を急速に詰める。しかし、12周目の第1コーナーで4位の高杉が転倒した影響でレースは赤旗中断となってしまう。
各選手ピットに戻り再レースに向けて待機。
徳留はメカニックにマシンの状態を説明し、リアサスペンションにセッティングの小変更を行う。
仕切り直しの第2レースは残り14周で再開される。徳留はスタートを決め7番手で1コーナーへ。そのまま一周目を7位でクリア。5位の武中と彌榮の背後につける。しかし、コース中盤のダンロップコーナーから続くASIAコーナー立ち上がりでリアを滑らせハイサイド。
マシンを立て直し切れず転倒してしまう。再スタートはならず残念ながらリタイアとなってしまった。
幸い身体に大きなダメージは無かった。次のオートポリス戦まで約2ヶ月。怪我の早期回復と後半戦の活躍に期待したい。