鈴鹿サーキットハイライト

2022年最終戦の舞台は三重県鈴鹿サーキット。

岡山戦から約一月半。最終戦に向け少しでもマシンのパフォーマンスを上げるべく、エンジンメンテナンスは勿論、パーツの組み合わせやセッティングの方向性を探る為、サーキットで実走テストも行ってきた。 最終戦は事前テストは設けられていない代わりに、普段より1日早く木曜日から走行が始まるスケジュールだ。 安定した秋晴れとなったレースウィーク。木曜日・金曜日はそれぞれ2回ずつ合同走行が行われた。木曜日は2'19"899で総合4番手とまずまずの走り出し。

低速区間で遅れる傾向がある為、金曜日は仕様違いのマフラーと共にギアレシオも変更した。追い風下でのストレートとコーナーの様子を見る為である。コースのやや混んでいる所で走っていた為、タイムは詰まらず。低速区間でのエンジンのトルク不足に課題は残るが、全体的に感触は悪くは無さそうだ。ラップタイムはトップからは約2秒ほど遅れている。

公式予選 5位 2’19”124

30分間で行われる予選。風も弱く青空に恵まれた。ギアレシオは元に戻しECUのセットアップも見直した。マフラーの組み合わせも変更し新品タイヤで臨んだ予選。15分が経過した所で西コースで転倒車が出てしまった為赤旗で予選が一時中断。

徳留は2分20秒4で8番手に着けている。ピットに入り予選再開のタイミングを待つ。トップは17秒4までタイムを伸ばして来ている。予選は残り時間約8分で再開。コースイン後周りとの間合いを取りながら19秒半ばにタイムを上げ5位。S字で転倒者が出た為、一旦ピットに戻りサスペンションの微調整を行い再度コースイン。

予選の最終ラップ。区間2.3.4で自己ベストタイムをマークし、2'19"124と今週の自己ベストを更新。順位は変わらず5番手で予選を終了。ポールの木内は驚きの16秒台半ば。2番手上原に約1秒近い差を付けるタイムとなった。

徳留の調子はまずまず。コーナーリングは悪くなく特に中高速区間では調子が良い。しかしスピードの落ちる低速コーナーからの出足で遅れを抱えている。2輪専用シケインや最終シケインからの立ち上がりでの加速で遅れを取っており、レースに向け走らせ方も含めた更なる対策が必要だ。

ウォームアップ 3位 2’19”554

朝8時から15分間のウォームアップ走行。レースに向けてセッティング変更とライディングのアジャストの確認。路面温度も上がらない中、開始早々から徳留のペースは悪くなく、セッション3番手で終了した。

安定した好転に恵まれた最終戦。決勝レース周回数は13周。徳留は2列目中央からのスタートとなる。午前10時過ぎJ-GP3のレースがスタート。

絶妙のスタートを切った徳留は3番手で1コーナーへ。ダンロップコーナー立ち上がりで上原にパスされ4位に落ちる。西コースに入るとバックストレートで森に先行されるが、最終アステモシケインで抜き返し一周目を4位で通過。トップ3台に喰らい付くべく東コースを攻める徳留。2周目には同じくバックストレートで森と江澤にパスされ2周目は6番手で通過。

森と江澤に加えて徳留の後方には彌榮・若松・大和と続いている。6周目に彌榮が逆バンクで転倒。7周目にはグループ後方の高杉が同じく逆バンクで転倒し、ライダーがコース上に残ってしまった為赤旗でレース中断となってしまう。 各車ピットで再スタートを待つ。

第2レースは仕切り直しの僅か5周でのスプリントレース。徳留は2列目6番手から再び好スタートを切り4番手で1コーナーへ。東コースではトップに喰らい付く。しかし、西コースに入るとその差が付き始める。バックストレートで森に交わされシケインで抜き返す1レース目と同じ展開。

終始森とのバトルとなり、江澤が徳留の後方にピタリと付ける。ラストラップ。MUSASHIシケイン後のスプーン進入で江澤にパスされる。しかし江澤はスプーン二つ目のアプローチでシフトミスを犯し失速。徳留は江澤に接触し後方からも接触される事に。

転倒は免れたものの4位森とのギャップが大きく開いてしまう。集団の後方に着けていた大和が混乱をすり抜け5位に上がるも、バックストレートで江澤に続き徳留も大和をパス。そのままシケインでの順位入れ変えは出来ず6位でチェッカーを受けた。

レースは2列目から2回共にスタートが決まりました。トップ3台に喰らい付くべくトライしましたが、西コースのシケイン立ち上がりでの遅れを克服出来ていなく、離されると後続にスリップを使われ順位を落とす事になりました。スピードの落ちないセクションではまだ良いのですが、スピードが落ちるセクションでの立ち上がりが特に辛かったです。勿論最低限の4位は狙ってましたが、スプーンカーブの混乱で残念ながらそれも叶いませんでした。鈴鹿で表彰台に乗りたかっただけに残念です。

なかなかうまく行かないシーズンと成ってしまいましたが、スタッフみんな常に頑張ってくれました。感謝です!多大なご支援を頂いている株式会社マルマエ様。そして沢山のスポンサー様方のお陰で今年もレース活動が出来ました。ありがとうございます。またご協力を頂いた沢山の方々、ファンの皆様、とても力になりました。どうもありがとうございました。

年間ランキング5位 58ポイント