鈴鹿サーキットハイライト

真夏の鈴鹿サーキットで全日本開催!

  全日本ロード最終戦として定着している鈴鹿MFJ‐GP。今年は新型コロナの影響で真夏の祭典鈴鹿8時間耐久レースとスケジュールが入れ替えとなった。 鈴鹿市民の徳留にとってホームレース。そして得意な鈴鹿サーキットでシーズンの流れを変えたいところ。 開幕戦から続くマシンの不調について、筑波のレース終了後更に原因の追及を行った。マシンの実走テストも行いその甲斐あって改善が見られておりレースには期待が持てる。 レースウィークは木曜日から走行開始。雨が降ったりやんだりの不安定な天候の中、各セッションECUや足回りのセットアップに余念がない。思った様にタイムを上げられていないが、金曜日のフリープラクティスでは総合4番手と前進している。各セットアップの打ち合わせや足回りのパーツの組み換え等、チームスタッフと夜遅くまで作業を行い予選に備える。

公式予選 5位 2’20”191

ストレート向かい風が吹く鈴鹿サーキット。予選は晴天に恵まれた。 コースインと同時にレースさながらの集団を抜きながらの走行となった。向かい風を遮りながらのタイムアタック。一度もピットに戻らず周回を重ねる。終盤に2’20”191をマークし5番手タイム。明日の決勝レースは2列目からのスタートととなる。

ウォームアップ 12位 2´22"280

迎えた決勝日。8時35分からのウォームアップセッション。予選とは一転、終始単独での走行を行い、ライディング修正の為のトライとマシンの状態を確認した。

土曜日に梅雨明けした東海地方。鈴鹿サーキットはじりじりとした日差しに幾分弱まったが海風が吹き続ける。

午前11時前にJ-GP3のレースがスタート。徳留は2列目5番手グリッドからまずまずのスタートを切り、5番手で1コーナーへ。そのまま5番手でコントロールラインを通過。ポールの尾野を先頭に数珠つなぎ状態。3周目に入ると2番手KTMの小室が尾野に離され始める。4周目細谷が2番手に上がった直後、小室がムサシシケイン進入でバランスを崩し失速。更に1周後にはHITACHIアステモシケイン立ち上がりで小室が再度の失速。後続は接触を避けるために混乱状態。これで一気に2位細谷との差がついてしまい、完全に2位と3位争いが分断される事に。

以降、小室・木内・若松・藤田・徳留の5台での激しい3位争いが繰り広げられる。抜きつ抜かれつのバトルは場内を沸かせたが、ラップタイムは落ちレース中盤を過ぎると後方の集団が接近。3位争いは彌榮・濱田・高杉・森・小合を交えた10台に膨れ上がる事に。

残り5周、徳留は5番手で最終コーナーを立ち上がると木内と小室を1コーナーで一気に抜き去る。グループのトップの3位に浮上しペースの落ちた集団を一気に引き離しにかかる。集団は縦長になるが、1周後のホームストレートエンドで若手の若松が徳留に仕掛ける。徳留はダンロップコーナー先で再度抜き返すがバックストレートで若松が再度前へ。築いていた差が一気に無くなり、再び後続に飲み込まれてしまう。

迎えた最終ラップ。徳留は4番手まで挽回し3位小室との差を詰め、ダンロップコーナーで小室のインに入るも接触。変わって木内がリード。バックストレートで木内の横に並ぶ間に小室に一気に抜き返される。

徳留はグループ3番手で最終アステモシケインへ。木内のインを伺うが、更にイン側から無謀な速度で藤田が突っ込んでくる。旋回に入っていた木内に藤田は激突し2台は転倒。アクシデントを免れた徳留は最終コーナーを駆け降り小室に続き4位でチェッカーを受ける。抜きつ抜かれつの非常に激しいレース。残念ながら表彰台獲得とならなかったが、混乱を避け冷静に走り切るベテランの強さを見せた。年間ランキングは一つ上げて4位。得意なサーキットが続く後半戦で更なる飛躍と巻き返しを期待したい。



MFJ-GP鈴鹿終了時点 年間ランキング4位
47ポイント(トップから67ポイント差)

次戦   9月 4・ 5日 岡山国際サーキット 岡山県
最終戦  9月18・19日 オートポリス 大分県

表彰台に届かず悔しいです。前を追うレースがしたかったですね。若いライダー達の走りはまるで毎周が最終ラップの様でした。
お客さんにとって白熱した面白いレースだったでしょうし接近戦のバトルは楽しめましたが、タイムが時には2秒も落ち、前を追うどころか後ろに追いつかれることになりました。

残念なのは序盤に前を逃がしたことと、残り5周のペースアップで引き離し切れなかったことです。まだまだ力不足です。レース中は接触も数多くありましたし、最後のシケインではトラブルに巻き込まれず無事に帰ってこれて良かったです。

前回の筑波に比べるとマシンの状態も良くなってきました。マシンを少しでも良くしようと助言や協力して頂いている皆さん、頑張ってくれているチームスタッフに感謝です。引き続きライディングもマシンも更に良くしてトップとの差を詰め勝負したいです。支え続けて頂いている沢山のスポンサー様方、また応援して頂いているファンの皆様、引き続き応援宜しくお願いします。