開幕戦のもてぎからひと月半が経過。
壊れたマシンの修復と新しいエンジンの手配、そしてチームの再編成。あっという間にSUGOラウンドを迎える。
宮城県仙台市から20キロ南に位置するスポーツランドSUGO。徳留にとっては全日本初優勝の地でもある。
アップダウンに富みハイスピードなコーナーが続くダイナミックなレイアウト。特に最終コーナーからのホームストレートは10%の登り勾配。駆け上がるときは1コーナーは全く見えず空しか見えないほどである。山間部の為サーキットはコンディションが安定しないのも特徴。
天気に恵まれた事前テスト。
マシンが仕上がっているチームに比較するとペースは遅いが、前回のもてぎで得たデータから比較的好ペースでの走り出し。徳留の思ったように攻められない状態を解決すべく、いろいろなセッティングを試す。
昨年の自己ベストタイムのコンマ5秒落ちのタイムでテストを終了。
走行後、スイングアームにクラックが数か所見つかり、修復と対策を行う。サスペンションも仕様変更を依頼しレースウィークを迎えた。
金曜日のART走行。好天ではあるが、コース上埃が浮いているためコンディションは良くなく、各クラスタイムは伸び悩む。
それでも徳留はテストでのタイムよりコンマ5秒詰める。ただ「自信を持って飛び込めない、開けられない」 という根本的な問題はなかなか解決しない。セッティングでの改善とマシンに慣れるしかないという状態である。
2週間前のテストに引き続き、終始好天に恵まれているスポーツランドSUGO。
この時期の東北としては異常な暑さが続き、湿度は低いものの気温は30度以上、路面温度も50度を超えている。
午後一番目のJ-GP2クラスの決勝レース。
気温もうなぎ上りで何と35度。路面温度も57度となっている。
SUGOのレースはもてぎに次ぐ20周の長丁場。
タイヤやエンジンにとっては勿論、ライダーにとっても過酷な条件と言える。
前回のもてぎではまともなレースが出来なかったですが、今回何とかレースらしくなりました。
開幕戦からいろんな面で困難な状況が続きましたが、沢山の方々の手助けがあり菅生に来れました。
レースは決勝前に僕のオーダーでフォークのセットを変えて貰い、部分的には改善しましたが、反面旋回中のフロントの激しい跳ねが発生し、中盤以降は我慢のレースとなりました。硬くなり過ぎたようです。
現状思い切り良く攻められていませんが、走る度に方向性は定まって来ていると実感しています。
次の筑波はブレーキングが激しいコースですし、これまでの流れからマシンを良くして行きたいと思っています。
しかしSUGOでこんなに暑くなるとは思っていなかったです。
決勝前、サプライヤー様方が熱対策を施して頂いたお陰で、後半まで集中力を切らさず走り切れました。
その過酷な条件下で頑張って支えてくれたチームスタッフに感謝します。
支えて頂いている沢山のスポンサー様、応援して頂いている皆様に感謝しています。
本当にありがとうございました。
今後とも引き続き宜しくお願い致します。