台風により決勝レースが中止となった岡山から1か月。2018年全日本ロードレース選手権もここ鈴鹿で遂に最終戦を迎える。
徳留にとって地元鈴鹿で今年の集大成を好成績で終えたいところ。
オートポリス以降サスペンションの仕様変更により好印象なマシン。2年目となるSPEED UPだが、この鈴鹿サーキットは昨年からの実績で一番苦戦したコース。
1年が経過しマシンは様々なところを見直しており、岡山前に行なった鈴鹿でのテスト走行で改善はみられた。
最終戦鈴鹿では例年通り合同事前テストが行われず、一日早い木曜日からの走行スケジュールとなっている。
各セッション果敢にペースアップを試みるが、やはり1周にかけて右に左にと切り返しの多い鈴鹿のレイアウトに苦戦を強いられる。特に東コースのS字区間でのマシンの取り回しで遅れが大きい。やはり基本的な マシンのキャラクターは1年前と変わらないようだ。
走行毎に仕様変更とセッティングを繰り返す。2週間前の日本GPでSPEED UPのエンジニアから改善策も収集して来ていた為、金曜にはリアのリンク周りも見直し問題も若干は改善方向。
土曜日の予選に備える事となった。
好天に恵まれている鈴鹿ウィーク。午後12時過ぎからの30分のJ-GP2クラス公式予選。昨日の仕様変更から若干の調整を施しコースイン。
終始単独での周回となったが濡れた路面での感触を掴みながら周回。リアのグリップ感が不足しており、午後のレースに向けて調整が必要である。
お昼のピットウォークを挟んで午後1時半からのJ-GP2の決勝レース。ウェット宣言が出され周回数は12周から10周に減算された。
決勝スタート前に雨は上がり路面の水量は減ったものの、路面は完全なウエットコンディション。徳留自身ドライコンディションからウェットでのタイムの落ち率は他より少ないので期待したい。
5列目アウトサイドからのスタート。1周目を12位で戻って来る。追い上げが期待されたが徳留のペースがなかなか上がらない。
マシンの状態は難しい事に変わりはありませんが、そんな中でもメカさんのアイデアのお陰で徐々に良くなっていたので、正直なところ最終戦はドライでレースがしたかったです。
レースは雨となりましたが、リアのグリップが不足し加速の際のトラクションが掛からず、簡単に横に逃げる状態でペースも順位も上げられず厳しかったです。水量が減った後半にかけて良くなるかと思いましたがあまり変わりませんでした。
マシンを思うように走らせられず今年も厳しい鈴鹿でのレースとなりました。
シリーズで考えると開幕のもてぎで5位と自己最高位スタートが切れ、以降前との差を詰める為に頑張りましたが、昨年にも増し非常に厳しいシーズンとなりました。
2年間GP2クラスをSPEED UPで戦って参りました。今後は何らかの方向転換が必要かと思っています。
今年も支えて下さっている沢山のスポンサー様方のお陰で全日本を戦うことが出来ました!
本当に感謝しています。
またチームプラスワン代表の松永さんを始め、中山メカ 崎戸メカとチームの皆のサポートのお陰でレースを戦えて本当に良かったです。
そして家族や身近な方々の支えとファンの皆さまの応援がありシーズンを戦い、3年連続で転倒無く終えることが出来ました。
本当にありがとうございました。来年も引き続き挑戦し続けます。
今後とも応援宜しくお願い致します。