全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦は茨城県筑波サーキットでの開催。
一周が僅か2キロとコンパクトな筑波サーキット。コースに大きなアップダウンは無いが、ハードブレーキポイントが要所に存在し筑波名物のバンクの付いたタイトコーナーの連続、短いバックストレートか ら高速の最終コーナーと難所ばかり。徳留にとってはもともと苦手なコースレイアウトであるが、過去に何度も表彰台経験もあり意外と相性の良いサーキットである。
一周のラップタイムが1分以内の為、観客にとってもレースの推移が分かり易く、間近でコーナーリングやバトルを見ることが出来、またパドックも無料で開放しているため選手やマシンとも近い事から昔か ら人気の高いサーキットである。
苦しかったSUGOラウンドの後、3日後には筑波での合同テストが二日間組み込まれた。
初日はウェット。2日目はドライでテストが出来た。
現在マシンに対して様々な課題を抱えている。
ブレーキングでの低スタビリティー。それによる旋回のタイミングと加速タイミングの遅れ。また立ち上がりでのマシンのスタビリティーの低さと暴れ、切り返しの重さ。
テストでは結果的には58”8と昨年の自己ベストタイムに並ぶタイムは出せていたが、余裕がない。
レースウィークに入ると、関東甲信地方は梅雨明けが宣言され、気温と路面温度が上昇。風も強い。
テストの結果からフロント周りのジオメトリーを変更するためのパーツの到着を待っているが、本国イタリアからのデリバリーが遅れている。だましだましセッティングを変更しながら少しずつタイムを上げている。
気温は30℃を楽に超え、金曜同様に風の強いコンディションとなった予選。
タイヤは金曜の午後からの物をキープ。スイングアームのピボット位置を変更し予選コースイン。
序盤から58秒台で周回を重ね中盤には自己ベストタイムをコンマ5秒上回る58”476をマークし8番手に上がる。
残り時間が15分となった所でピットに入り前後タイヤを新品に交換しセッティングも変えコースイン。
終盤のタイムアップは無く予選中盤にマークしたタイムがベスト。トップから1秒遅れの予選13番手となった。トップ3は抜け出したタイムであるが、4番手以降はタイム差が非常に接近。
決勝レースになると徳留は確実に順位を上げてくるので期待したい。
午前の予選以降さらに気温が上昇。午後の決勝レース1を迎える。
5列目アウトサイドからのスタートはうまくいかず1周目は15位とポジションを落とす。
レース2のグリッドは予選の2番目の自己ベストタイム順となる。14番手5列目真ん中からのスタート。
1周目は15位。今回も序盤からペースが上げられずにいる。8周目に一台抜き14位に上がるも、またまた追い上げの展開となった。
中盤に集団に追い付くがなかなか抜くことが出来ないまま14位でチェッカー。
タイトコーナーが連続する筑波サーキット。序盤に前に出ておかないと順位アップは難しい。2レース共に序盤のペースと順位上げが悪く、得意の追い上げも発揮出来ないレースとなってしまった。
次戦は9月1日・9月2日開催の大分県オートポリス。昨年は地元九州で自己ベストリザルトの6位となっている。後半戦のスタートとなるオートポリスで良いスタートを切りたいところだ。
だましだまし少しづつ良くなっていますがSUGO同様今回も厳しかったです。集団より速いペースで走れても抜く事が難しい。
毎セッション車体の組み合わせセッティングを変更して走っている状態なので、基本的なセットアップを出して集中して走れるようにしたい。
今は根本的なジオメトリーや車体の剛性など見直す必要があり、夏の間にテストしてもっと自分の思うように走れるマシンに近づけたいです。
いつも応援して頂いているスポンサー様方、ファンの皆様、試行錯誤しながら頑張ってくれているメカニックを始めチームに感謝しています。
前半戦が終了しましたが、後半戦にはしっかり成績を出したいと思っています。
今後とも引き続き応援宜しくお願い致します。