2008 第二戦筑波サーキット

全日本ロードレース選手権も終盤戦に突入。
J-GP3クラスの第7戦(GP3クラスは4戦目)は秋が深まる岡山県岡山国際サーキットでの開催。
徳留にとってここ岡山国際サーキットは鈴鹿に次いでレースデビュー当時から慣れ親しんだコース。
最近ではライディングスクールを開催するなど馴染みのあるサーキット。

中高速の外周と低中速のコーナーが続くインフィールド。難しいレイアウトなだけではなく普段から4輪の走行が多いこともあり、
路面のグリップが安定せず常にグリップに悩むコース。
しかし徳留自身がこのJ-GP3クラスのコースレコードホルダーであるように相性は良い。

現在のポイントランキングは、新型4ストロークNSF250Rに乗る藤井謙太と同ポイントで並びトップ。
しかも優勝1回、4位1回、6位1回とポイントの取り方も全く同じ。ランキング3位には2ストロークRS125Rを駆る山田誓己がわずか4ポイント差で続き、
残り2戦どんな戦いが繰り広げられるか、常に混戦のこのクラスに目が離せない状況。

事前テストでは車体のセッティングに悩み調子は今一つ。タイム的には自身の持つコースレコードに対して3秒落ちと苦戦している。
レースウィークに入っても徳留らしいコーナーへの飛び込みが出来ないでいた。しかし足回りのセッティングやタイヤチョイスと、
来たる日曜の決勝に向けて様々なトライをしており、徐々にタイムも上げて来ている。

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10月8日 土曜日 天気 晴れ 路面コンディション ドライ    ハ ☆公式予選☆
オートポリス!
 


9時35分から開始される公式予選。
今週末は天気が非常に安定しており常にドライコンディションとなっている。
秋晴れとはいえ予選の時間帯は、気温がまだ20度にも満たず路面温度も低めで風も冷たい。

その為、リアタイヤには普段より幾分柔らかめのコンパウンドのタイヤをチョイスしコースイン。
前後タイヤのグリップ感が得られにくい症状を解決するべくピットインを繰り返し、サスペンションのセッティングを行う。

なかなか自分のイメージに近づかない状態ではあったが、最終ラップに予選べストタイムを更新する1’38”213をマーク。
トップから僅かコンマ4秒遅れの2列目5番手の好位置を確保出来た。

 

 

 


8時から開始となるウォームアップ走行。
場所によっては太陽がまだ照り付けない区間もあり路面温度も低く、予選時以上にタイヤのグリップが上がらない中の走行。
決勝に向けてチョイスした硬めのタイヤと足回りのセッティングを確認するために周回。
1’40秒台の9番手で朝のウォームアップセッションを終了した。


 
2009年4戦目は岡山国際サーキット!







 
 

 

午前10時過ぎJ-GP3の決勝レースがスタート。
2列目5番手のスターティンググリッドから好スタートを決め1コーナーをクリア。バックストレートエンドで1台かわし1周目のコントロールラインを4位で通過。
3周目、チャンピオンシップ同ポイントで並ぶ藤井を、バックストレート手前のアットウッドカーブ進入で抜き去り3位へ浮上。
しかし藤井のNSFはストレートで速く、あっさり徳留を抜き去る。
5周目には4位にポジションダウンしたものの、6周目の1コーナーで大久保を捕らえ、その後のアットウッド進入で藤井を再度パスし一気に2位へ上がる。
その後、藤井がバックストレートで抜き、コーナーの飛び込みで徳留が抜き返すという展開が終盤まで毎周の様に繰り広げられ、
序盤に3秒強のリード築いたトップの仲城との差はなかなか詰まらない。
抜かれても直ぐに抜き返す徳留に対して、藤井が仕掛けて来れるのはホームストレートとバックストレート。
ここ岡山国際サーキットの最大の特徴は最終コーナーからコントロールラインまでが長く、最終コーナーを前で立ち上がっても、
チェッカーを受ける前にストレートスピードで抜き返される可能性があるところ。
逆に徳留が後ろで立ち上がっても、藤井を捕らえることは出来ないほどストレートでのマシン差がある。
最後の最後に抜かれない為に、徳留は何としてでも藤井を引き離しておく必要があるのだ。
遂に迎えた最終ラップ。ずっと繰り返されてきたようにバックストレートで一旦は藤井がアウトから先行。しかし徳留のブレーキングは深く全く譲らない。
終盤のWヘアピン最終コーナーとペースを上げ最終コーナーをいい形で脱出。スリップに付かれるのを嫌いながらコントロールラインまでの加速勝負。
2台が横並びにチェッカー。その差わずかホイール半本分、0・05秒差で徳留が藤井を振り切って嬉しい2位!

これでポイントランキングは2ポイントリードで単独のトップ。
シリーズは残り1戦。 次戦は10月29・30日。鈴鹿サーキットでの決戦だ!


 

徳留真紀のコメント

 

 

開幕もてぎ以来の表彰台!とても嬉しいです。
ウィーク中なかなか調子が上がらず大変でしたが、メカのチャゲが最終的に良い方向に持って行ってくれたお蔭でマシンの状態は一番良かったです。
謙汰のNSFに加速で明らかに劣ってはいましたが、足回りのセッティングが改善されたおかげでいいレースが出来ました。
前をもっと追って行きたかったですが、謙汰とのバトルとなってタイムが上がりませんでした。
でも今回はもてぎでの優勝並みに嬉しい2位でした。
ランキングも単独のトップとなったし、最終戦鈴鹿は絶対に!勝ちたいですね。
皆様の応援とご協力ありがとうございました。