2008 第二戦筑波サーキット

劇的な開幕優勝を飾ったもてぎラウンドから約1ヶ月半。
GP3クラスの第2戦目は徳留の全日本初優勝の地、相性の良いスポーツランドSUGOでの開催。

東北宮城県ということで東日本大震災により被災。幸い施設に大きな被害は少なく、震災後も全日本開催に前向きで、予定通り全日本選手権が開催される運びとなった。

レースウィークの一週間前には事前テストが行われた。
徳留にとっては一年ぶりに走るSUGOにも拘らず好調を維持。頻繁にSUGOでテストを行っているライバル達に引けを取らない。
最終セッションでは下りの3コーナーで転倒を喫してしまった。幸いマシンに致命的なダメージは無かった。

そしてレースウィークに突入。金曜に行われたART合同走行日の午前中は濃い霧に包まれ全走行が中止となった。
午後の走行には霧は晴れたもののウェット路面での走行。時折霧がコースを覆い赤旗中断となるも、走行は再会された。
徳留は果敢にタイムを詰める走りで好調振りを見せる。しかし走行の終盤、SPアウトコーナーでフロントを滑らし転倒を喫してしまう。
ライダー・マシン共に大きなダメージは無かったものの、マシン整備に時間を要する事となった。

尚、前回のもてぎでデビューしたホンダの4ストロークニューマシンNSF250Rが、これまでの2台から10台となりグリッドの3分の1を占める勢いである。

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事前テストは真夏の様相であったが、レースウィークは秋の空となり涼しい。
金曜日の濃霧により、走行が全く出来なかったクラスもあった為、フリー走行が土曜の予選当日に組み込まれるなど、GP3の予選スケジュールも昼前へ変更となった。

前日の転倒の為、マシンのチェックを行いながら周回を始めた徳留であったが、開始早々雨が落ち始める。
予選では硬めのタイヤを装着。ペースを上げる前に降り始めた雨の影響もあり、全くタイムが出ていない。

35分の予選の中で、その後天気が好転することは無く予選が終了。開幕戦のポール獲得から一転、今回は何と9列目25番手となってしまった。
 

 
想定外の予選順位となってしまった為、いつも以上にスタート直後からペースと順位を上げる必要がある。
決勝レースは20周と長い。

決勝に向けマシンをチェックしつつ、ドライでの走行のイメージを思い出す為にピットへは敢えて戻らず、ウォームアップ走行を走り切った。  1’38”039 の9番手で朝のウォームアップセッションを終了した。


 
2009年4戦目は岡山国際サーキット!




 
 


日曜の第1レー スとなるJ-GP3の決勝。

天気も良くなり昨日までの悪天候はどこに行ってしまったのか。

ポールタイムの110%、予選通過基準タイムをクリア出来なかったライダーが5人ほど予選落ちした為、28台で争われるJ-GP3クラスの決勝。
つまり、徳留は後ろから4番目なのだ。

9列目25番手のスターティンググリッドについた徳留。
どこまで順位を上げることが出来るのか、注目のレースでもある。

10時30分、J-GP3のレースがスタート!
ややスタートに失敗し注目の一周目、思ったほど順位を挽回出来ずに1周目を22位で通過。
しかしここから激しい追い上げが始まる。4周目に16位まで挽回。ストレート、ブレーキング、コーナーの切り返し、ありとあらゆる所でごぼう抜きである。
7周目には13位に上がると同時に、7台の集団で激しく争われている6位争いに追い付く。
10周目にはトップ10に入り、13周目には7位に浮上。
迎えた14周目、何とトップ争いの仲城と大久保が4コーナー、山本がSPインコーナーで転倒し脱落。
これで一気に4位までジャンプアップ
広がってしまっていた3位との差はなかなか詰まらず、後続のベテラン菊池を抑え4位でチェッカー!

怒涛の追い上げ劇。実に21台抜きとなった。
予選順位がまともなら優勝争いが出来たはずだが、これもレース。

年間ランキングも3ポイント差でトップを維持。
次回はポイントリーダーとして乗り込む大分県オートポリス。期待も高まる!


 

徳留真紀のコメント

 

 

いいレースが出来て良かったです。
あの順位から4位はとても大きい。
ライバルの不運があったとしても、まだまだ運は僕についているなあと感じました。
転倒の度にマシンを修復してくれたメカニックのチャゲ(飛鳥井)が良い仕事をしてくれているので、安心してレースに挑めました。 また現場で協力して頂いた皆さんにも感謝したいです。
終盤には是非とも表彰台!と3位を追いかけましたが、足回りのセッティングが思わしくなくペースを上げられませんでした。
ただ、自分の走りに集中することだけを意識して走りました。
新型4ストレーサーNSFに今回は全く戦わずして優勝させてしまった。
2台のNSFはもてぎ戦に比べ一段と速くなって来ているようでした。

今回のような事態(予選)にならないようにもっと慎重にウィークを戦いたいと思います。

次回は来週末行われるオートポリス。
地元九州で沢山の応援団が応援に駆けつけてくれるので、まずはテストをしっかりして来たいと思います。