8位と低迷した第5戦鈴鹿を終え、迎えるは2008年度最終戦の岡山。 徳留が逆転チャンピオンの座を手に入れる為には、トップとの差11ポイントを返上する必要がある。 条件は徳留が優勝し菊池選手が8位以下と現実的には厳しい内容だが、レースは最後まで何が起こるか分からないもの。悔いの残らないレースで締めくくりたいものだ。 最終戦の舞台となる岡山国際サーキットは、創立当初から親しみのある徳留にとってはホームコースとも言える。 金曜日にはART合同走行がドライコンディションで行なわれた。 午前の走行では、エンジン関係のテストに時間を割きながら、セッティングを進める予定だったが、途中アクシデントによる赤旗中断等で予定通りに事が進まず、トップから2秒以上も遅れる1’39”480で11番手と低迷。
しかし午後の走行では一気に巻き返し、午前のタイムより約3秒近くタイムを短縮する1’36”735をマークし堂々のトップタイムで初日を終えている。
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午前9時10分から40分間の公式予選が始まった。 まずはレース用のユーズドタイヤを装着しコースイン。 消耗したタイヤでのマシンのフィーリングを確認しながら1’37秒台でラップを重ねる。一旦ピットでフロントサスのセッティングを変更し更にペースを上げる。 予選も残り15分となった終盤、前後共にタイヤを新品へ交換しコースイン。 ニュータイヤをじっくり暖め、徐々にペースを上げていく。まずは1’36秒までタイムを上げるが、ペースの遅いグループに追い付いた為、ペースを落とし一旦間合いをとる。連続ラップでタイムを上げて行きたいが、クリアラップを作ってアタックをするとまた集団に追い付いてしまうと言う状態。 それでも予選残り3分にニューコースレコードとなる1’36”111を叩き出しトップに浮上。 最後の周にはクリアラップに恵まれずタイム更新とはならなかったが、開幕戦以来の今季2度目のポールポジションを獲得した。 予選2位にはランキングトップの菊池選手がコンマ3秒差で付けており、明日の決勝はマッチレースが予想される。 天気は曇りのち雨と微妙な予報となっている。雨のレースは菊池選手が得意としているのは周知の事実。今季最後のレースはどんな展開になるのか楽しみだ。
天気予報よりも早い段階で雨が降り始め、ウォームアップの始まる前には本降りとなりレインタイヤでの走行となった。走行の終盤にピットへ戻った為、4周目のタイムがベストとなり順位は14番手止まりだったが、ウエットでのフィーリングはそれほど悪くないようだ。
朝降り出した雨が止む事はなく、最終戦のレースは雨の中でのスタートを迎えた。 10時過ぎGP125のレースがスタート。 フロントロー、ポールポジションからまずまずのスタートを切った徳留ではあったが、1周目順位を落とし5番手でコントロールラインを通過。3周目には3番手へ挽回し、続く4周目には2位に順位を上げトップ菊池を追う。 一時は2秒以上離されていたものの、順位の挽回と同時にベストタイムで周回し、6周目には1秒差まで挽回する。しかし、菊池もペースを上げ逆に2秒ほど差は広がり、その後は終盤までほぼ同じタイム差で推移する展開となる。 ラスト数周になると2台の周回遅れに前を塞がれ、トップとの差は約3秒と広がってしまう。 最終的に1.5秒差の2位で最終戦のチェッカーフラッグを受けた。 総合ポイント86ポイントで2年連続でランキング2位となった。
徳留のコメント
年間チャンピオンを獲得出来ずに悔しいです。 雨のレースでは不得意なコンディションの割に僕自身頑張ったと思います。
予選では、年を追うごとに進化し続ける他クラスと違って、近年マシンの開発の無いGP125クラスでコースレコードタイムを記録出来た事は嬉しいです。 これは日頃のチームの努力のお陰で、僕自身も思い切り攻められたからだと思います。 今年は練習走行や予選では良くても、決勝レースでセッティングを外す事が多くあった。例年以上に不安定な天候が多かった事もありますが、タイトルに届かなかった原因を追究して来年に活かしたいです。 来シーズンに関してはまだまだこれからで、チームと相談して決めていこうと思っています。 今シーズン、徳留真紀のレースを応援して頂き深く感謝しております。 どうもありがとうございました。 www.masakitokudome.com