2007年の最終戦MFJGP。 15ポイント差のランキング2位で迎えた。 逆転チャンピオンへの条件は、徳留が優勝しランキングトップの岩田が12位以下。徳留が2位もしくは3位で岩田が15位以下。徳留が4位で岩田ノーポイント・・・と難しい状況ではあるが、最後まで何が起こるか分からないのがレース。 鈴鹿サーキットの特長はハイスピードなテクニカルコース。1周5.8キロと国内最長で、約1キロあるロングストレートが2本あり、エンジンパワーは勿論重要である。
ヘアピン、モーターサイクルシケイン、カシオトライアングル(最終シケイン)など超低速コーナーもあるが、ダンロップコーナー、マッチャンコーナー(250R)やスプーンカーブ、高速の130Rなどの鈴鹿ならではの高速セクションが大半を占めており、安定したハイスピードコーナーリングが必要だ。 |
10月19日金曜日 天気:雨 ☆ART合同走行☆ 路面:ウエット 2’41”064 総合5位 |
朝から雨が降り続く中、金曜日のART合同走行は行われた。 |
10月20日土曜日 天気:晴れ時々くもり
☆公式予選☆ 路面コンディション:ウエット→ハーフウェット 2’25”509 16位 |
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| 40分間一回のみで行われたGP125の予選。
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10月21日 日曜日 天気:晴れ時々くもり
☆ウォームアップ☆ 路面コンディション:ドライ 2’21”589 2位 |
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| 決勝当日朝のウォームアップ。 |
| 6列目16番手グリッドからのスタートでどれだけ挽回できるか。 しかしながら徳留は肝心のスタートを大失敗してしまう。後ろにはほんの数台いるのみ。落ちすぎた順位を挽回していくが、それでもコントロールライン通過時は17位。 |
この時点で、前を行く7台でのトップ争いまで4秒ほどの距離が開いていた。 そしてここからただ一人、ラップタイムを2’19秒台のハイペースで周回し始める。 |
| 場内を沸かす走りで差を詰め、11周目にはトップグループから遅れをとっていた 一人を攻略し6位へ浮上。 立ち上がりで3位を行くチームメイトの井手の背後に肉薄し、シケイン進入で一気に順位を上げようとインを伺う。しかし接近戦となっている前3台はブロックラインを保っているためインに入るスペースが無い。
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最終コーナーを立ち上がりコントロールラインまでの順位変動の無いまま4位 でチェッカーを受けた。 最終ラップにマークしたレース中のファステストラップを見ても分かるように、徳留本来のスピードを取り戻したシーズンとなった。 一方、岩田は11位でチェッカーを受け、ランキング2位徳留と7ポイント差でチャンピオンを獲得。
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徳留のコメント
鈴鹿は優勝しかない!と決めていたのでそれが出来ず残念です!
最悪のグリッドで肝心のスタートも失敗してしまい、追い上げもこれまでに無く大変な展開でした。
コーナーで差を詰めて立ち上がり加速でホンダのマシンに離されてしまう厳しい展開で、ポジションアップには苦労しましたが、決勝に向けメカニックとマシンをバッチリ仕上げることが出来ていたので、最後まであきらめずに走れました。
終盤の追い上げ中は自分でも追いつくためにとにかく無我夢中で、最終ラップは渋滞の列に猛スピードで突っ込んで行くような感覚でした。
今年はチームを移籍してマシンをヤマハにスイッチし、開幕前から手応えを感じることが出来ました。開幕戦の予選でのトラブルによる転倒骨折は正直辛い出来事でしたが、痛みを我慢しての走りの末、9位で完走出来た事がここまでチャンスを与えてくれたと思います。退院後の筑波、オートポリスとSUGOでは優勝へ あと一歩、3戦連続で表彰台を獲得出来ました。 今年一年お世話になったスポンサー様、メーカー様、チームスタッフ、僕の周りで支えてくれていた人々、そしてたくさんのファンの皆さん、心強い応援どうもありがとうございました。 |