筑波サーキットの特徴

 筑波サーキットの特徴は、1周わずか2キロと、全日本選手権 が開催されるサーキット中で一番短く、1速2速を使う低速コーナーが連続する国内屈指のテクニカルコース。

ストレートも 当然短く、最長のバックストレートで430mしかない。しか し180度以上曲がったコーナーにはかなりのカントが与えら れており、コーナーリング速度は比較的高い。

特にバックスト レートとホームストレートを結ぶ筑波最速の最終コーナーはタ イムを詰める最大のポイントである。

  マシンセットアップで必要なのは、他のコースにはあまり無い ハードブレーキングでの旋回性能。エンジンには低速コーナーからの加速性能が要求される。

 
5月13日
(土曜日)曇りのち雨 路面コンディション:ドライ→ウェット
 

☆公式予選1回目:1’02"939 グループ6位 エントリー台数が多い為、AとBグループに分けての予選とな る。

予選1回目は、小雨が降り続いていて路面は辛うじてドラ イという微妙なコンディションで始まった。そんな中順調にタ イムを上げ一時はグループ中2位3位あたりのタイムをマーク 。


路面状況が一番良くなった中盤に更なるタイムアップを試みるが、ペースの上がらないライダーに進路を阻まれる。様子を 見て周回している間に再び雨が降り始め、それ以上のタイムア ップは叶わなかった。

事前テストから発生していた、最終コーナーでのタイヤの跳ねは相変わらず消えず、思い切り良くコー ナーへ侵入する為のサスセッティングが出ていない。

☆予選2回目:1’10"603 グループ9位 予選2回目には本降りとなってしまい、ウェット路面での走行となった。雨の路面ではドライでのタイムを更新する事はできないので、予選タイム自体は1回目のタイムで決定ではあるが 、日曜も雨の確立が高いため、ウェット路面でのセットも確かめなければならない

本来はドライ路面での最終コーナーのチャタリングを解決したいのであるが・・・。ウェットのフィーリングもあまり良くなく、グループ9番手。 総合予選順位は11番手。3列目のグリッドからの決勝スタートを迎える。

 
 
5月14日(日曜日)
☆ウォームアップ走行 曇り 路面:ウェット→ハーフウェッ ト 1’06”307 19位

 

 

前日の雨は残りレインタイヤで走らざるを得ない路面状況。1 5分で行われる走行終盤には乾き始め、決勝はこのまま雨が降 らなければ、ドライでのレースとなりそうだ。

☆決勝レース 曇り 路面:ドライ スタートで少しでも前に出て上位進出を狙いたい。しかしスタートで少し出遅れてしまい、しかも直前を走るライダーが転倒 し巻き込まれそうになる。なんとか最悪の事態は回避したが、 いきなり前と大きく離されることに。追い上げをと気は焦るが 、足回りの問題は全く解決しておらず、我慢の走りを強いられ ながら10位争いのバトルを展開。

第二ヘアピン立ち上がりと 最終コーナーでは我慢の走りではあるがインフィールドでは全く他を寄せ付けない攻めの走りをみせる。ベストタイムも1’ 00”833まで上げる。迎えた最終ラップには最後の勝負ポイントである問題の最終コーナーで勝負を賭け、激しいバトルに競り勝ち10位でゴール!

 

 


    徳留のコメント

「ウィーク中サスペンショントラブルもあり、天気も不順で難 しい状況ではありましたが、ようやく攻めて気持ち良く走れるようになって来ました。 エンジンはチームが力を注いでくれもてぎとは明らかにポテンシャルアップしたし、メカニックも頑 張ってくれていた。

コーナーでは今まで手探りで様子見で走っ ていた感がありましたが、ブレーキングも突っ込めていたしコーナー速度もかなり上げれきたし、攻めれた。

レースでは最終 ラップに、一番問題が出ていた最終コーナーで勝負を賭けなく てはならず、自分自身手に汗を握りましたが、前後タイヤの強烈なチャタリングで暴れるマシンと相手を押さえ込んでやってやったって感じです。

10位という順位は全く駄目ですが、なんとなく手応えは掴めました。これからサスペンションの銘柄を変更する予定で、トラブルを解決できれば、表彰台争いにまた近付くと思います。次戦は地元九州のオートポリスです。表彰台に上がれる様、気合を入れます。」