最終戦 鈴鹿サーキットハイライト

全日本最終戦は鈴鹿サーキットでの開催。

全日本最終戦は鈴鹿サーキットでの開催。 2回のノーポイントレースも含めて不運続きだった前半3戦。後半戦は成績も徐々に 回復し、年間ランキングは暫定10位と挽回してきている。 今回の舞台鈴鹿サーキットは、鈴鹿市に拠点を置く徳留にとって、オートポリスに次ぐホームコースである。

今回は事前合同テストは開催されず、1日早い木曜日からのスケジュール。 岡山戦の後、フレームのディメンションの確認を行い、標準値からのズレを確認。それを考慮した上で走り出しのセッティングを変更し走行を開始。

鈴鹿サーキット紹介

木曜日はまずまずの5番手スタートだったが、スピード領域の高い鈴鹿では不安定さが浮き彫りとなり、金曜日に向けてフロントフォークを変更することになった。 金曜日は幾分改善はしたものの、ラップタイムを思うように削ることが出来ない。なかなか2分20秒を切る事が出来ず、順位は10番手辺りとなっている。 状態を上げ差を詰めるべく、試行錯誤は続く。

鈴鹿サーキット 公式予選

30分間で行われる公式予選。 フロントフォークを硬めのスプリングに、又ファイナルレシオを若干高速寄りに変更してのタイムアタック。 最初の位置取りではコースが混み合っており、他車を抜きながらのアタックとなる。前を塞がれたりシフトのミスが出ながらも先ずは2分20秒3で一桁の順位に着ける。

鈴鹿サーキット 公式予選

一旦ピットに戻り、フロントとリアサスを微調整しコースに復帰。 ラスト2周、他車のスリップストリームを使えるチャンスはなく、単独でのタイムアタックに入る。しかし予選序盤のタイムを更新することは出来ず、結果12番手に沈むことになってしまう。 最終戦の決勝は厳しい4列目からのスタートとなってしまった。

鈴鹿サーキット ウォームアップ
鈴鹿サーキット ウォームアップ

8時30分から15分間のウォームアップ走行。土曜日夕方からの雨で路面は完全にウェット。 走り出しからウェットのフィーリングは悪くなく7番手で終了。走行が終わる頃には晴れ間も出始め、他のクラスのウォームアップ走行が進むに連れ、路面コンディションは回復していく。

鈴鹿サーキット ウォームアップ

朝の雨模様から一転し、すっかりレース日和となった秋晴れの鈴鹿サーキット。 路面は乾いて来ているものの、部分的にウェットパッチが残る微妙なコンディション。 徳留のスターティンググリッドはイン側のため、うっすら濡れている。

10時35分J-GP3のレースがスタート。 徳留は4列目12番手から好スタートを決め、一列分を抜き去り9番手で1コーナーへ。ヘアピンで山本にパスされるが直ぐに抜きかえし、最終アステモシケインでは森をパスし8位で一周目を通過。 尾野を先頭に7台数珠繫ぎで形成されるトップグループを追う。

3周目のアステモシケインで上江洲をパスし7番手。4周目のバックストレートで大和を抜き6番手に上がるが、翌周1コーナー進入までに抜き返される。トップ争いの後方で数周に渡って大和との抜き合いと、圧倒的な速度差の高杉のKTM攻略に時間を要してしまう。

ようやく8周目のシケインで高杉をパスし6位に浮上すると、更にトップ集団に接近する。 尾野・彌榮・木内・大和・若松の入り乱れたトップ争いに加わると、先ず9周目のデグナーで若松をパスし5位に上がるも、その後のヘアピンで抜き返され6位。集団の中で牽制している間に残り3周となったアステモシケインで後方の森に抜かれるが、直ぐにS字進入で抜き返す。

トップ争いの攻防はチャンピオン争いをリードする尾野に対して、彌榮を中心に若手が激しくチャージする形で最終ラップまで続く。徳留は最終ラップのニッポーコーナーアウトサイドから大和に並びかけ、デグナーにかけてこれを抜き5位に上がる。西コースで更に前を追うがポジション上げられず。最終コーナーを駆け下り5位で最終戦のチェッカーを受けた。 白熱したトップ争い。最終戦らしい熱いバトルが繰り広げられ、場内も盛り上がった。

鈴鹿サーキット 公式予選
表彰台に届かず残念です。 でも何とか追い上げることが出来て良かったです。スタートと序盤で挽回出来ましたし、路面は乾き切らない難しいコンディションだったのと、トップ争いも接戦だったことが、僕にとって味方となりました。


予選までの低迷に比べるとマシンとの一体感も出て良かったのですが、ストレートでもコーナーでも前を抜き切れなかったのは悔しいです。最終戦、表彰台に上がりたかったです。 毎戦ですが、初日の走り出しは悪くないのに、そこからレベルアップが出来ないのが今年の反省点です。


そんな中、優勝と表彰台を目標に掲げ、少しでも僕が速く走れるようにと試行錯誤しマシンを仕上げ、支え続けてくれたチームの皆に感謝したいです。 今年は運悪く他車に巻き込まれての転倒が2度もあり、骨折入院2度のノーポイントレースと前半戦は上手く行きませんでした。後半戦は改善出来、無事にシーズンを終えられました。


又、教え子の彌榮郡が、全6戦で2位4回でランキング2位と大きく飛躍してくれました。同クラスを戦うライバルではありますが、頼もしい戦いにとても嬉しく思います。 株式会社マルマエ様始め、サポートしていただいている沢山のスポンサー様方、応援して頂いたファンの皆様、なかなか思う結果は出せず申し訳ありません。 皆様の応援はいつも力になりました。

今年1年サポート本当にありがとうございました。


最終年間ランキング10位