地元オートポリスのレースから2週間。不運続きだった前半戦から、オートポリスでの8位完走をきっかけに巻き返しを図りたい。年間ランキングは、2度のノーポイントが響き暫定12位と低迷しているが、残り2戦でどこまで挽回出来るか楽しみである。
今回の舞台、岡山国際サーキットは、かつてTIサーキットだった時代から慣れ親しんだ相性の良いサーキットである。
事前テストでは、オートポリスでの車体の不具合を少しづつ克服しつつあり、総合6番手あたりでテストを終えている。
開幕戦での転倒後フレームを新しくしているのだが、例年とは比較にならないほどフロントサスペンションの設定が硬くなってきている。オートポリスで起こっていたフロント周りのガタガタという挙動は少くなったものの、旋回性とのバランス取りがとても難しい。
トップとのタイム差を詰めるべく試行錯誤は続く。
40分間で行われる公式予選。
予選の前半は金曜日からのユーズドタイヤでマシンの状態を確認し、残り20分タイヤをフレッシュに交換。再コースイン後2周目にこれまでの自己ベストタイムの41秒119をマークし6番手につける。以後、区間タイムの更新はするものの、コース上が混んでおり、他車を抜きながらのアタックとなる。結果、タイム更新はならず。
ラストに順位を1つ落とし7番手。明日の決勝は3列目からのスタートとなる。
やや肌寒い8時30分から15分間のウォームアップ走行。決勝に向けてサスセッティングを多少変更し走行開始。グリップと車体姿勢に悪影響となりタイムは上がらなかった。しかしながら徳留はマシンの感触を掴む為か一度もピットには戻らず走り切った。走行終了後はレースまでの短い時間で擦り合わせを行う。
秋晴れの清々しい青空の岡山国際サーキット。ホームストレート上は強めの向かい風コンディション。 徳留は3列目7番手アウト側のグリッドからのまずまずのスタート。1コーナーアウトサイドから順位上げを試みるも、前には出られず10位で一周目を通過。
3周目の1コーナーで若手の松島をパスし前の大和を追う。しかし同周の二輪専用シケインでその大和がスリップダウン。結果そのマシンがコーナー立ち上がりに回転しながら残り、徳留はこれを何とか回避。後続もうまく交わしながらアクシデントは最小限で済んだ。しかし、これにより前のグループとの差が更に大きく広がってしまう。
8位をひた走る徳留。序盤は後続に大田、中盤以降は松島を従え周回を重ねる。前方のグループとは水を開けられてしまったが、徳留は決して後ろは振り向かず、後半にかけても自己ベストタイムを更新しながらの力強いライディング。 そんな中、11周目にトップの尾野が転倒し7位。13周目に木内がトラブルでスローダウン、そしてラスト2周となる最終コーナーで池上が転倒し、徳留は5位に上がる。
最終ラップ、ずっと追従していた松島を振り切り、今季最高位の5位でチェッカーを受けた。 チームスタッフの頑張りに支えられ、状態は少しずつ改善している。 2023年も残りは1戦。 鈴鹿サーキットでの走りに期待したい。