前半戦最後の筑波から約2ヶ月が経過。
第3戦終了時点での年間ランキングは9位。開幕戦もてぎでは5位とまずまずの結果でスタートしたのだが、以降予想以上に低迷が続いている。鹿児島出身の徳留としては得意としているオートポリスで挽回し後半戦に弾みを付けたいところ。
長いインターバルの間にマシンの不具合を打開すべく、車体の解析とそれに基づく剛性面の変更を施した。イタリアのSPEED UPから車体のセッティングパーツも届き、筑波までの不調も解消に向かっているはず。
オートポリスは阿蘇の外輪山の中腹に位置し、風光明媚なロケーションにレイアウトされたサーキット。壮大な自然の地形を活かしたアップダウンに富むダイナミックなコースレイアウトで、ヨーロッパの山地にあるサーキットと雰囲気も似ている。
但し標高800メートルの高い山地に位置する為、変わりやすい天候と運が悪ければ濃霧による視界不良で走行が全く出来なくなることも少なくない。
事前テストも天気に恵まれなかったが、車体の見直しの効果もあってか昨年よりも早いテンポでペースを上げる。しかし思うように動かないサスペンションに試行錯誤。これまでと違う方向からのアプローチでセッティングを進めることになる。2日目は施設の停電で走行が出来なくなるというハプニングもあり、思うようにテストを進められなかった。
週明けてレースウィークの金曜日も天気に恵まれず、霧によるディレイから始まりウェットでの走行。変更したフロントの好感触に比べリアのグリップ感が乏しく、あらゆる形でバランスを取る必要がある。
天気に翻弄されるコンディションとなった土曜日。
今大会は各クラスの予選の開催後、午後からST600とJSB1000クラスの決勝第1レースが予定されている。しかし、朝から雨と深い霧による視界不良で各クラスのスケジュールの進行が大幅に遅れる。
一向に回復しない天候にとうとう2つの決勝レースはキャンセルとなり、ST600とJ-GP2クラスのみ霧の合間を縫って予選が行われた。
ウォームアップ走行の結果からリアサスの微調整を行い迎えた決勝レース。
次戦は9月29・30日岡山国際サーキットでの開催となる。
バイクがとても良くなりました。
朝スリックで走って、これまでに無い手応えがあっただけに、シフトミスでオーバーラン。戦列を離れてしまったのは残念でなりません。
でもこれまでは苦痛だったマシンの乗り味も、乗っていて楽しくなったし、攻めればタイムに繋がるようやく普通のバイクになってきました。
夏の間、車体の解析と対策に協力して頂いた方々や、この1年半悩んだサスの問題を探し当ててくれた中山メカのお陰です。
大進歩です。
長崎から駆けつけてくれた崎戸君にも助けられました。今回はテストからレースウィークと天気が悪く、まだまだ詰め切れていない状態ですが残り2戦岡山と鈴鹿がとても楽しみです。
いつも応援して頂いているスポンサー様方、ファンの皆様、頑張ってくれているメカニックさんを始めチームの皆さんに感謝します。
今後とも引き続き応援宜しくお願い致します。