今季6戦目となるJ-GP2でのレース。前回の岡山終了時点で年間ランキングは7位に着けている。
昨年、この鈴鹿ではJ-GP3クラスの全走行でトップタイムをマークし、圧倒的な強さを見せつけ全日本チャンピオンを決めた。
今年はマシンとクラスが変わり、鈴鹿市民の徳留にとって地元と言っても良い鈴鹿サーキットでどんな走りをするのか。
徳留にとってJ-GP2クラス初年度ではあるが、思ったような成績を挙げられていない。実際のところ600㏄やマシンへの慣れが問題なのではなく、思うようにならないマシンのセットアップに苦労している。
ツインリンクもてぎで開催されたMotoGP世界選手権のパドックを訪れた徳留は、Moto2のSPEED UPチームへマシンセットアップの相談を持ち掛け、データを収集して来た。
それを基に鈴鹿でのスポーツ走行で確認を行いレースウィークに突入。一日多い木曜日から精力的にテストを行った。
ただ、思いの他鈴鹿サーキットのコースレイアウトとマシンとのマッチングが良くない事に悩まされる事となる。
車体のディメンション変更やサスセッティングに試行錯誤しながらタイムを上げては行くものの、思ったような攻めの走りが出来ないでいる。トップのタイムは2分10秒台に達しているが徳留は2分14秒といつも以上に出遅れている。
予選に向けても更なるトライを試みることとなる。
風こそあるもののこの週末は天気に恵まれている。午後から35分間で行われる公式予選。
フロント周りのディメンションを変更し確認しながらのタイムアタック。
結果、予選前半に出したタイムを上回ることは出来ず16番手と低迷。ただ区間ベストを繋ぐと13秒前半辺りは出せそうではあった。
得意としている鈴鹿でのレースにもかかわらず、明日の決勝は6列目後方グリッドからのスタートとなる。
まさか大好きな鈴鹿でここまで苦労するとは思ってもいませんでした。
車体はSPEED UP提案の方向性で進めました。岡山までの状態よりバイクのベースの状態は良かったですが、ペースが上がると特にコーナーの切り返しの部分で難しさが残り、タイムアップに支障をきたしていました。
レースウィーク中にしてはフロント周り、リア周りと様々な仕様変更を施し、結果的に決勝では一番まとまってはいましたが、根本的な改善とはなりませんでした。
スタート直後はなかなかペースを上げられず、順位を上げた所でシケインでぶつかり危うく転倒しそうでした。ロスを最小限に抑えレースに復帰しましたが、既に前のグループとは離されてしまっていました。それでも予選の時より1秒速いペースで追い続けました。終盤は渾身の走りで差を詰め最終ラップに抜き去ることが出来何とかトップ10入り。最後まで諦めなくて良かったです。
今年もプラスワン代表の松永さん、藤岡・崎戸メカニックと吉田を始めとしたチームの皆のサポートのお陰でレースを戦え本当に良かったです。
いつも応援して頂いている沢山のスポンサー様、ファンの皆さまの応援でシーズンを戦い、そして無事に終えることが出来ました。とても感謝しています。
本当にありがとうございました。来年も引き続き挑戦し続けます。
今後とも応援宜しくお願い致します。
余談ではありますが、今回地元鹿児島県さつま町の“さつまるちゃん”がピットウォークとグリッドに登場。
僕自身”さつま観光夢大使”を委嘱して頂いており、地元をこの鈴鹿サーキットでアピール出来、また地元でもモータースポーツへの関心を深めて貰うきっかけになったと思うので嬉しく思います。