開幕戦の巻き返しなるか!

3位表彰台を獲得した筑波サーキットでの開幕から約一か月半。J-GP3クラスの2戦目は栃木県ツインリンクもてぎでの開催。

MOTO GP日本グランプリ開催も定着しているツインリンクもてぎの特徴は、複数のストレートと小さめのコーナーを繋げたいわゆるストップアンドゴーのレイアウトが特徴。
しかしコース中盤には高速130Rから流れるようなS字セクションも続き、ヘアピン先の下りダウンヒルストレートからの90度コーナーでのパッシングは最大の見どころで一番観客が集まるスポット。
ストップアンドゴーを得意としてはいない徳留ではあるが成績の方は比較的良く、2011年のポールトゥウィンを始め過去にも幾度かのポールポジション、表彰台を獲得している。

筑波で得ることの出来たマシンとタイヤ及びライディングのデータを藤岡メカとすり合わせ、レースウィークの2週間前に行われたもてぎ事前テストでは常に好タイムを刻みトップタイムをマーク。
膝の状態も開幕戦の頃より回復しており期待が高まる。
レースウィークに入り、金曜日のフリー走行は雨。午前の走行は見合わせたが午後の走行を3番手タイムで終え順調な滑り出しとなっている。

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5月28日 土曜日 天気:くもり 路面コンディション:ドライ
公式予選  1位 2’01”055
9時15分から行われる35分間の公式予選。
テストからのセッティングの変更と雨上がりの路面コンディションを確かめながら周回。開始早々は周りのライダーを抜きながら2分03秒台で周回したものの、5周目にはテスト時のベストのタイムを更新し2’01”656でトップタイム。
クリアラップのとれた3周後には2’01”055をマーク!00秒台に僅かに及ばないが、その後も01秒前半から中盤のタイムを立て続けにキープしアベレージタイムでもダントツのスピードで周回。
残り時間も10分となった所で一旦ピットへ戻りサスペンションのセットを小変更し再びコース復帰。タイム更新はならなかったものの、01秒前半のタイムで周回し予選終了のチェッカーを受ける。
結果2番手栗原にコンマ5秒の差で文句なし、5年前の開幕戦もてぎ以来となるポールポジションを獲得した。



5月29日 日曜日 天気:晴れ 路面コンディション:ドライ
ウォームアップ 1位 2’02”071
ウィーク中最も早い8時からのウォームアップ走行。予選時からフロントサスペンションのセッティングを若干変更しコースイン。 路面温度もまだ低く、タイヤのグリップはもう一つであるがトップタイムをマークし走行を終了。



曇り空の中行われた土曜の予選とは打って変わり、決勝レースの時間には強い日差しが照り付け、路面温度も50度近くまで上昇する熱気となった。
徳留はフロントローアウトサイドのポールグリッドから最近得意のスタートを決め、トップで1コーナーへ進入し2戦連続のホールショットを決める。
しかし続く3コーナーで栗原・伊達にパスされ5コーナーまでに古市にも先行される。
しかしS字進入で古市、ヘアピンまでに栗原をパス。続くバックストレートで伊達を抜きトップで1周目を終了。
3周目までは2分02秒ペースで周回し2番手栗原も食らいつくが、翌周に01秒にペースを上げると差が開き始める。5周目にこのレースのファステストラップをマークし、その後も1周につき1秒ずつ後方との差を広げていく。
2番手争いは栗原に追いついた菊池を始めとした最大9台の集団に膨れ上がり、このクラスならではの抜きつ抜かれつの大バトルを展開。
長丁場となったこのレース、15周目終わりで後続に13秒余りのアドバンテージを築く徳留はそれでも終盤まで全く手綱を緩めること無く、後続との差を最大で18秒まで広げる。残り2周マシンを労る走りに切り替えたものの17秒以上の大差で完全勝利のチェッカー。
2012年のオートポリス以来4年振りとなる嬉しい優勝を飾った。以下栗原が2位。3位に菊池が入った。
徳留真紀のコメント
やりました!これほどの大差で優勝を実現したことがなかったのでとても嬉しいです。
GP並みの20周の長丁場だったので、終盤までペースを落とす事の無いよう集中力を切らさない為に最後まで攻め続けたし、走りながらいろんな工夫をしてました。
今回事前テストから好調でした。さすが元トップ選手でもある藤岡メカ。僕に合わせマシンをセットしてくれ、走る度に安定して速く走れるようになりました。
長崎から手伝いに来てくれている崎戸君もとても頑張ってくれました。
チームプラスワンの皆もチームの成績を底上げするいい雰囲気で、同クラスチームメイトの太田・中山の若い2人も速くなって来ているので刺激にもなっています。
この流れでこれからのシーズンも戦って行きます。
応援していただいているスポンサーの皆さま、ファンのみなさん、そしてチーム代表の松永氏に感謝しています。

また改めて、九州地方の地震で被災された皆様に深くお見舞い申し上げます。