2013 第4戦スポーツランドSUGO




全日本選手権も後半戦に突入。

徳留にとって以前から相性の良い宮城県SUGOでの戦い。

スポーツランドSUGOは、標高が高く自然の地形を生かした起伏に富んだコースレイアウト。
上り下りの中に比較的曲がり込まない中高速のコーナーが続くのが特徴的である。
特に極低速である最終シケインからの10%登り勾配のホームストレートは、まるで空に向かって登って行く感じでもある。


前戦のもてぎレース後、ここSUGOで2日間テストを行った。
思い通りに走れるように試行錯誤は続くが、マシン本来のポテンシャルを引き出すことが容易ではない。

レースウィークの金曜に行われたART合同走行では、大きくセッティングを変更し問題点を克服しようと試みるが、なかなかうまくいかない。

マシンセッティングでのトライを試みてはいるものの、金曜のART合同走行では10番手以降といつも以上に出遅れている。

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ブリヂストン
HONDA

公式予選1回目

8時半からの予選。
前夜の雨の影響で朝のコース上はウェット。
ただ、時間が経つに連れ太陽の日差しが路面を乾かし、予選開始時刻にはハーフウエットとなっている。
多数の車両がレインタイヤでコースインするものの、みるみる乾く路面にスリックへ履き替えることになる。

最終的にほぼドライになった事で足回りのセッティングを変更、確認しながらの走行。

結果、1’37”379で12番手4列目止まり。

このウィークでも旋回中のリア周りのトラクション不足に悩まされている。
速い速度での旋回時にリア周りの強い跳ねが出てしまう為、アクセルを開けることが出来ないでいる。

公式予選2回目

朝7時50分からのウォームアップ走行。
この走行ではリアサスのスプリングレートを変更した。
時間帯が時間帯なだけに路面温度が低く、タイヤの持つ本来のグリップを引き出せないが、
1’37”4と予選タイムに近いタイムをマークし8番手にて終了。


☆決勝レース☆ 14周  路面コンディション ドライ 


マシンの状態に不安は残るものの、いざグリッドに付けば後はライダーが何とかするしかない。
4列目からまずまずのスタートを切り、1周目を10番手で通過。
2周目には北見と宇井、渋田と立て続けにパスし7位に浮上。5周目には大西を抜き6位。
序盤の混雑した集団を攻略している間に、4台の先頭集団とは大きく水を開けられてしまった。
昨日の予選タイムから1秒以上も速いペースで追い上げる徳留。
しかし、中盤過ぎまで前との差がなかなか詰まらない。
終盤に差し掛かった頃、徐々に前を行く長尾を追い詰め、15周目にはスリップストリームから1コーナーのブレーキングでパスし5位に浮上。
後続を一気に振り切り、トップ争いから遅れ始めた4位の山本との差を詰めにかかる。
最終的には1秒6差まで詰めるも単独5位でゴール。

SUGO終了時点のシリーズランキングは、今回優勝の山田が97ポイントまで伸ばし単独のトップ。國峰が69ポイントで2位。 
3位大久保の58ポイントから山本、長尾、6位まで浮上した徳留まで6ポイント差で続いている。

マシンへの試行錯誤は続くが、なかなかトンネルを抜け出せない。
残りは3戦。先ずは優勝争いに加われるレースを期待したい。

次戦は9月7・8日 昨年は劇的勝利を挙げた地元九州オートポリスでの開催だ!

徳留真紀のコメント
もてぎに続き、今回も厳しいウィークになりました。
マシンは久野メカ、中山メカを始め沢山の方々の協力に支えられ、加速性能が向上しました。
ただ、コーナーで攻めることが出来ない状態には変わりなく、我慢のレースが続いています。

次は得意なオートポリスです。攻められるマシンにしていいレースが出来るように備えたいと思います。
地元ということもあるし、昨年の様にトップ争いのレースが出来るよう頑張ります。

まずはファンの皆さん、ブリヂストン・HRCを始め協力企業様、スポンサー様、いつも手助けをしてくれているプラスワンのみんなに感謝しています。

今後とも引き続き応援宜しくお願い致します。