2008 第二戦筑波サーキット

J-GP3クラス第2戦目は茨城県筑波サーキットでの開催。

筑波のレースから2ヶ月のインターバルを終え、このツインリンクもてぎで後半戦が始まる。

夏は鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦しているMuSASHi RTハルクプロ。しかし、8耐テストやその準備に追われながらも、合間を縫いながらこのインターバル中にGP-3車両も数回のテストを実施。
タイヤ及びエンジンのバージョンアップとサスペンションのベースセッティング出しを行った。その結果、徳留本来のコーナーへの飛び込みスピードと効率の良い加速が出来るようになって来た。エンジンは特に加速面が向上しており、その結果、もてぎでは2分1秒台までタイムも詰めてきた。後半戦に向けて準備は着々と進行している。

今回の大会名称は“もてぎ2&4レース”。その名のとおり4輪と2輪が同日開催されるレース。4輪はフォーミュラ日本とF-3、2輪がJ-GP2とJ-GP3の開催。レースファンにとっては、車とバイクのレースが観戦出来るという大会ではあるが、4輪のタイヤラバーの影響で本来より路面のグリップが落ち、2輪にとっては難しいコンディション下でのレースとなる。

レースウィークに入り、金曜の1回目の走行では6番手。F-3の走行後に行われた2回目の走行では、周りが軒並み1秒前後タイムを落とす中、
徳留はタイムを落とす事無くトップタイムをマーク。路面コンディションの違いに翻弄されない走りをみせる。


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ツインリンクもてぎ
公式予選1回目

徳留真紀公式予選

  天気に恵まれているツインリンクもてぎ。気温も楽々30度を越え路面温度も50度を超えており、夏の太陽が照り続ける。
45分の一回予選。ユーズドのタイヤで周回を重ねるが徳留のタイムが一向に上がらない。モニターの1面に徳留の名前が戻ってきたのは予選の中盤。新品のタイヤに交換しピットアウトしてからだ。

3周目に2´03“8、翌周には02”8と6番手につける。さらに次の周には区間ベストタイムで来ていたものの、ピットイン。旋回性を上げるべく、リアサスのプリロードを強めにセットし再度ピットアウト。 
2周目には02”220とタイムを上げる。順位は変わらず6番手のままだが、この時点でトップは山田の2‘01“437。

予選最終ラップ。更なるタ イム更新に向け攻め続けるが、ペースの上がらないライダーの集団に追い付いてしまい、クリアラップを取れず02“4留まり。
ポールの山田から0.7秒差の2列目6番手グリッドが確定した。 

トップ6台のタイムは比較的接近しているため、これに後方から数台が入り乱れた団子状態のレースになるだろうと徳留は予想している。
公式予選2回目


朝8時から行われるウォームアップ走行。
決勝レースに向けてタイヤの皮むきを1周行ないピットインし、予選で使ったタイヤへ交換し再びコースイン。
前日の4輪レースやクラシックマシンのイベント等で汚れたコース状況にも拘らず、2‘02“641で4番手タイムをマーク。
レースに向けて更にリアサスを強めにセットして手応えを掴んだ。
☆決勝レース☆ 15周  路面コンディション ドライ 





午前11時 GP−3のレースがスタート。
徳留はスタートに若干手間取り一時は10番手辺りまで順位を落とすが、すぐさま巻き返し1周目を7番手で通過。
2周目に更に猛チャージを見せ仲城、國峰、山田を立て続けに抜き4番手へ浮上。
トップ争いは前回優勝の長島を先頭に、菊池と藤井がこれに加わり抜きつ抜かれつの攻防。 
3周目に菊池をパスし3番手と攻める姿勢を崩さない。
コーナーごとに入れ替わる順位。そんな中5周目のヘアピンで長島が転倒しトップ争いから脱落。
菊池と藤井もやがて完全に遅れ、トップ争いはベテランの仲城と徳留、10代の山本、山田、國峰の5台に絞られる。
仲城はそのマシンの圧倒的なストレートスピードを武器に中盤から辛うじてトップをキープ。
終盤の攻防は続き、徳留は元気の良い若手との戦いの中で一歩も引かず、特にコーナーへの飛び込みでアグレッシブな走りを見せる。
迎えた最終ラップ。トップ仲城に続いて國峰・徳留・山本・山田と続く。マシン差を攻略すべく仲城との間合いを計るがS字進入で山本にパスされ4番手に落ちる。
しかしバックストレート前のヘアピンの進入で再度3位を取り返し、仲城の後ろに着けた國峰のスリップにつける。
そして最大のパッシングポイント90°コーナーでギリギリのすばらしいパッシングを見せ國峰を攻略。
2位に浮上し、仲城を追い上げ最終ビクトリーコーナー立ち上がりで背後に付けるが、加速で引き離され0.2秒差の2位でチェッカー!
年間ランキングは山本を抜き60ポイントでトップへ浮上。2番手に上がった仲城との差は2ポイント。3位山本が56ポイントで3位に着ける。
  
次戦は8月25・26日スポーツランドSUGOでの開催だ!

徳留真紀のコメント
チームの頑張りのお陰でいいレースが出来ました。感謝します。
白熱したいいレースが出来、自分的にも頑張れた感があってとても嬉しいですが、2位はやっぱり悔しいですね。
若手のイケイケ以上に今日は攻められたのでバトルは最高に楽しかったです。
僕のマシンは、加速やトップスピード、コーナーリング含めて非常に幅が広く仕上がっており、コーナーへの飛込みが特に良かった。
タイヤも後半まで良いパフォーマンスで攻めの姿勢に応えてくれました。
じょうやん(仲城)のマシンが今日はダントツに速く、バトルの中で皆走りのリズムが乱されていたと思います。
それでも最終ラップの逆転を諦めず見据えていたのですが、若手2人に狂わされてしまいました。
最終の90°コーナーでは最高のパッシングをお客さんの前で見せられたと思います。
ただ今回、ウィークが始まっても、なかなか自分自身のペースが上げられずスロースタートなレースウィークでした。
テストで出ていた1秒台もようやくレースで出せたくらいなので、今後は早いペース上げが課題です。

次戦はSUGOです。相性の良い好きなコースで是非とも勝ちたいですね。
皆様の声援引き続き宜しくお願い致します。