2008 第二戦筑波サーキット

4サイクル
2011年度で全世界の国際ロードレースでは2ストローク車両の使用が終了し、本年が4サイクル元年となる!
徳留はこれまでの実績とその経験によるマシン開発能力から、本田重樹監督率いる国内最強のチーム “MuSASHI RT ハルクプロ” のJ-GP3クラスのライダーとして抜擢され、飛鳥井メカと共にハルクプロ ホンダNSF250Rの実戦開発を担う事となった。
マシンのシェイクダウンは開幕間近の3月中旬となり、開幕戦まで限られた時間の中でのテストとなった。
4サイクルマシンへの乗換えは全く問題無く、チームスタッフも新規マシンに対して試行錯誤しながらマシン開発に燃えている。

2012年の全日本ロードレース選手権は栃木県のツインリンクもてぎで開幕。 昨年開幕優勝を挙げた相性の良いサーキット。レースウィークの合同走行ではトップレベルのタイムを記録し順調な走り出し。
新しいマシンでのセッティングとタイヤチョイスに焦点が注がれる。上位の大半はダンロップ勢。ブリヂストンを履く徳留は孤軍奮闘。気温・路面温度共にこの季節としては低く、ブリヂストン特有のグリップ性能と剛性バランスをまだ発揮させられていないのが実情である。


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ツインリンクもてぎ

強風吹き荒れる予選。開幕戦セカンドロー4番手を獲得!

634   早朝8時半、40分の予選が開始された。
前夜から10メーター前後の強風が吹き荒れるサーキット。ホスピタリーテントを畳まなくてはならないほどの強風。
コースは風が運んでくる砂埃と低い路面温度のためタイヤのグリップも上がらず、時には突風も吹き荒れ相対的にタイムが伸びない。
徳留はコースの追い風の区間と向かい風な所を見極めながら後半にかけてペースアップ。
自己ベストタイムから1秒3落ちの2’03”082で2列目4番グリッドを獲得する。
4月1日 日曜日 天気 晴れ  ☆ウォームアップ☆  路面コンディション ドライ パートリーウェット

  8時からのウォームアップ走行。
昨日の予選後大雨となったツインリンクもてぎ。
春の嵐は通過し、朝から穏やかに晴れ上がる。しかしぐっと冷え込み気温は一桁。
路面はコースのほとんど乾いてはいるが、部分的にウェットパッチが残る。
決勝レーススタート時間になっても路面温度は上がらないであろうという予測。
このウォームアップ走行では決勝用タイヤを装着し、15分の走行時間を通しで走った。
ペースの上がらないマシンに引っかかったこともあり、10番手タイムで朝のウォームアップセッションを終了した。

 

☆決勝レース☆ 15周  路面コンディション ドライ 


 

J-GP3クラスは日曜日の第一レース。午前10時にコースオープン。
徳留はパールホワイトとワインレッドで彩られたMuSASHiカラーのNSF250Rを、沢山のチームクルーの待つグリッドに付ける。選手紹介を終え決勝前のウォーミングアップラップがスタートするが、後方で転倒が発生した為スタートディレイとなり、レース周回数は15周から14周に減ることに。

仕切り直しのスタート。初めての4ストロークマシンでのスタートは良く3番手で1コーナーへ進入。

序盤から飛び出しの良いダンロップ勢に若干水を開けられるがコントロールラインを3位で通過。(世界GPスペックのマシンで参戦の藤井は今回賞典外出場の為、徳留は実質2位)

2周目にスタートで出遅れていた山本にV字コーナーでパスされ3番手に。

数周の間山本に喰らいつくが、テスト時からの課題を残したままの徳留はペースを上げられず、徐々に離され単独の4番手となる。

 




ラップタイムはトップ争いと同等で、タイム差は3秒をキープしていたが、9周目以降、ルーキーの國峰との3位争いとなり、タイムを若干落す事となった。ラップ毎コーナー毎に順位を入れ替えながらのバトル。終盤は徳留が常にリードし、レースは遂に最終ラップ迎える。白熱したトップ争いは激しいバトルの末、長島が最終コーナー手前で転倒。ルーキーを振り切る事に成功した徳留は、見事2位でチェッカー。幸先良く2位表彰台を獲得した!

徳留真紀のコメント
 今年も皆様の応援とサポートのお蔭でシーズンをスタートさせる事が出来とても嬉しいです。
2012年は MuSASHI RTハルクプロ という素晴らしいチームに移籍しての全日本参戦。その緒戦で幸先良く表彰台に乗れてとても嬉しいです。
シーズンはまだ始まったばかりですし、1レース出来た事でライディングやマシンに対する課題も発見出来、次の筑波戦に向けてまた勝つ為に前進出来ると思います。
これまでの2サイクルレーサーに比べ、NSF250Rはとても乗りやすく若手にとっても馴染み易いバイクだと思います。
周りは元気いっぱいの若手ですが、僕自身も持ち前のスピードを発揮出来るようになるのがとても楽しみです。
皆様の暖かい声援引き続き宜しくお願い致します。