2008 第二戦筑波サーキット
全日本選手権の全クラスが揃ってツインリンクもてぎで開催!

今年もハルクプロからマシンの貸与と技術協力を始め、沢山の企業様方のバックアップを頂き 『Team Alliance&HARC-PRO.』 として全日本選手権への参戦が決まった。

昨年の後半戦で調子を上げる原動力となった工藤メカがアドバイザーとなり、新たに工藤氏の後輩である飛鳥井氏が担当メカに就任。
横井エンジニアリングにも全面的な技術協力を頂けることになった。

マシンは車体を中心にバージョンアップ。BB製スイングアームと横井エンジニアリングによってモディファイされたサスペンションを採用し、鈴鹿でのプライベートテストでは好感触を得ている。

しかし大震災の影響で開幕戦の筑波が中止となり、2&4として単独開催されたクラス以外は7月まで開幕が持ち越されることに。
徳留の参戦するJ-GP3クラスは今回の栃木県ツインリンクもてぎが今年初レースとなる。
大震災で被災したツインリンクのロードコースは大改修作業が施され、晴れて今回の全日本が工事後初の開催となった。

コースは7割ほど新しい舗装に張り替えられているのだが、この新しい舗装が事前テストの段階からライダーたちを悩ませる事となっている。
路面のギャップが減った事で走り易くなっている反面、路面のグリップ力にパワーを喰われ加速が鈍り、特に出力の低い小排気量クラスでは走らせ方によってはかなりのタイムロスとなってしまう。

そんな中、徳留は一週間前に行われた事前テストからレースウィークになっても終始好調を維持し、全てのセッションでトップタイムをマークしている。

2011年度が2ストロークレーサーが参加出来る最後の年となる。
時代の流れと共にレーシングシーンから姿を消す事になるのであるが、変わって今回からホンダの4ストロークニューマシン、NSF250R2台が実戦へ投入され注目を集めている。

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  事前テストの段階からツインリンクもてぎは真夏の様相。朝から強い日差しが照り付け気温は30℃を超え路面温度は連日50℃を超える。

朝8時30分から40分間で行われる公式予選。
徳留は予選序盤気温の変化によってキャブセッティングに時間を費やすことになった。

さすがに周りも予選となりタイムを上げて来ている。予選中盤時点でのトップタイムは2’03秒フラット。
マシンのセットが決まり始めた予選残り10分。それまで03秒台で周回していた徳留は一気にタイムを上げ、只一人2’02秒台へ突入。リーダーボードのトップへ浮上。
その次の周には更にタイムを詰め2’02”386をマーク!
結果的に2分2秒台をマークしたのは徳留のみ。2番手にコンマ6秒の大差を付け開幕ポールポジションを獲得した。
 
2009年4戦目は岡山国際サーキット!
  決勝レースではハードコンパウンドのタイヤをチョイスする為、スタート直後のペースアップに対応出来るようウォームアップ走行ではレースタイヤの皮むきを2周行った。
その後ピットへ戻り、前後ユーズド(中古)へ交換し再度コースイン。
周回は重ねられなかったが7番手で朝のウォームアップセッションを終了した。
 
2009年4戦目は岡山国際サーキット!



 


J-GP3の決勝は日曜日の第一レース。 にもかかわらず太陽は厳しく照りつけ路面温度は上昇する。

ツインリンクもてぎでポールポジションに着くのは08年以来2回目。

国際A級に上がった1993年以降、世界GP参戦中も含めて再三予選でポールを獲得してきた徳留ではあるが、ただ一度もポールからの優勝経験がない。

今回こそそのジンクスを打ち破るべく気合が入る。

10時30分、J-GP3のレースがスタート!

ややスタートに失敗したものの、新型マシンNSFを駆る仲城に次いで2番手で1コーナーへ進入。2コーナーで山本に抜かれ3番手に順位を下げる。
しかしコース終盤の90度コーナーのブレーキングで一気に2台をパス!1周目のコントロールラインをトップで通過する。

3周目の90度コーナーでは仲城にかわされ2番手、4周目には4コーナー立ち上がりでトップに復帰するが翌周には再度仲城に3コーナーでかわされる。

徳留と仲城で繰り広げられるトップ争いではあるが、1周目トップを走った山本がトップ争いから遅れた後、代わりに昨年のチャンピオン大久保もぴったりと後方に付けており、
優勝争いはこの3台に絞られてきた。

デビューウィンを狙う新型4ストレーサーNSF250R vs. 2台の2ストロークRS125R

6周目に仲城からヘアピンでトップを奪った徳留は2’02秒台を連発し後続を振り切りにかかる。

しかし仲城も喰らいつき、その差はコンマ5秒前後となかなか広がらない。10周目には仲城の代わりに2番手に上がった大久保が徳留にピタリとつける。

迎えた最終ラップ。徳留は大久保と仲城に勝負をさせない力強い走りで振り切りトップでチェッカー!
開幕戦をポールトゥウィンと最高の形で終えることが出来た。

 

徳留真紀のコメント

 

 

やりました!開幕戦からいいレースが出来てとっても嬉しいです。
新しいメカニックのチャゲ(飛鳥井)がいい仕事をしてくれているので安心してレースに挑めました。

事前テストの段階から、新型NSF250Rと仲城選手が一番気になるパッケージだったんですが、テスト時間も少ない中ここまで仕上げてきたホンダさんの力にビックリしています。
ただ今回は僕のマシンの方が色んな面でアドバンテージがあったのは確かです。

光(大久保選手)については、どんな感じで自分の後ろにいたのかは確認出来なかったので、とにかく終盤は自分の走りに集中することだけを意識して走りました。
終盤は抜きつ抜かれつこそはありませんでしたが、精神的にはかなりシビアな展開でした。ゴールのタイム差は1秒も無く、接戦を逃げ切れた満足出来る嬉しいレースでした。

今回もてぎで初表彰台を獲得出来た事、開幕優勝出来た事、ホンダで初めて勝った事、そして何よりポールから優勝を達成出来た事は僕にとってとても大きいです。
2年目となったチームアライアンス。今年も沢山の方々に応援・協力して頂いて、まずはもてぎのレースに参戦出来ました。

チーム体制は特に活動予算の面でかなり厳しい状態に変わりありませんが、今回の優勝で弾みをつけて次戦もチームスタッフ皆で頑張って行きたいと思っています。

今後とも引き続き皆さまの応援・ご協力宜しくお願い致します。