スポーツランドSUGOの特徴 

城県仙台市に近いスポーツランドSUGOは、70メートルという高低差のある国内でもアップダウンの激しいテクニカルコース。

1周が1.37Km。 1コーナーから3コーナーまでの下り中速セクション。 その後4コーナーから加速させながらS字を通過し、一番標高の高い右のハイポイントコーナーまで駆け上がる。レインボーコーナーを立ち上がると、800Mの下りバックストレートが控えSUGOの最高速をマークする。

フルブレーキングからアプローチが難しい馬の背コーナー。通過速度が重要な、左中速のSP IN・SP OUTコーナー、右の高速110R。

そして飛び切り小さいシケインを抜けると、それまで下った分をほぼ一気に上り切るSUGO最大の難所、10%の登り勾配のホームストレート。勿論エンジンパワーが物を言うセクションである。

徳留にとっては昔から相性のいいコースである。

 
8月26日(土曜日) ☆公式予選☆ 晴れ 路面コンディション:ドライ  1’36”164 10位
 

 金曜日に行われた合同走行で徳留は、新型のWP製フロントフォークをテスト。これまでどのサーキットでも大きなチャタリング(タイヤのハネ)の問題を抱えていたからだ。

しかし午前・午後とセッティングを試みたが、結果的に問題を消すことは出来なかった。時間不足で決勝へ向けてのセットアップは望めそうも無いので、結局前回の仕様に全て戻すことになった。

45分間の1回だけで行われる予選でも、予想以上に大きなチャタリングがほぼ全部のコーナーで発生。とてもタイムアタックできる状態ではないらしく、足回りのセットを変更するべく徳留は問題収束のため、コースイン−1周のみ走行確認−ピットインを繰り返す。(ピットインの嵐作戦)

そうこうしている間に予選残り時間20分を切る。タイヤを前後共に新品に交換しコースイン。

1’38秒台ほどで数周確認し、ラストラップとなるであろう周、周りを見計らって1回だけのタイムアタックを慣行。

そして何とそれまでのタイムを2秒以上も短縮する1’36秒前半をマーク! 22番手当たりから一気に10番手までジャンプアップ。

問題は解決出来ないままのため、不必要にラインを外しながらではあったが、他のライダーをパスするポイントをストレートにと計算。GP時代に良くやっていた一発タイムを叩き出したアタックだった。

 
 
8月27日(日曜日) ☆ウォームアップ☆ 曇り 路面:ドライ 1’36”893 9位
 

逆境の中で10番手と踏ん張った予選ではあったがタイムは1発出し。問題は依然と消えていない。このウォームアップでは違うタイプのホイールをテスト。走行時間は短く、セットアップする時間は無いに等しい。テストの結果は・・・微妙だ。

 

☆決勝レース 18周 曇り 路面:ドライ

 
 

イケイケで走れる状況で無いと徳留はスロースターターである。決勝用タイヤの準備に手間取った為、序盤の数周は若干様子を見ながら周回を重ねる。1周目のコントローラインを13位で通過。2周目に12位、4周目に11位とポジションを回復し、5周目には自己ベストタイムの35秒5を記録しながら10位へと順位を上げる。

さらに13周目に9位に上がるが14周目には10位に落ちる。しかし翌週には一気に7位へポジションを上げ、終盤に向けてどうにもならないマシンの状態を抱えながら、6台での5位グループを制するべく周回を重ねる。

かしラスト2周のシケインで事件は起きる。1コーナーのブレーキングで更に1台をパスし6位に順位を上げたが、その半周後。グループの前を走るライダーがハイサイドを起こし転倒。そこへ2台が突っ込む多重クラッシュが発生!徳留は何とか転倒は回避したものの、シケインの真ん中で起こったアクシデントの為、相当スピードを落とさざるを得ない。その間に一気に前と離されることとなり万事休す。単独の7位走行となりそのままチェッカーを受る事に・・・。

 

徳留のコメント


 「マシンの状態は悪かった。スタート後数周すると、チャタリングが激しくなって攻めの走りが出来なかった。
せめてグループのトップでゴールしたかったが、多重クラッシュの影響もあり運が悪かった。 グリッドでキャブセッティングを変更したことが裏目に出て、エンジンは本来の調子が出ず、特に車体に関しては深刻なハネの問題で本来の走りが出来ない状況。 次戦の岡山まで約1ヶ月。本来の思い切りの良い走りをして残り2戦でトップ争いが出来る様、マシンを理想に近づけたいです。」